Utsunomiya City

親子で成長できるまち、宇都宮で
みんなで子どもを育てる
“Co-SODATE”を楽しんでいます。
【Vol.2】

親子で成長できるまち、宇都宮でみんなで子どもを育てる“Co-SODATE”を楽しんでいます。【Vol.2】

vol.1からの続きです――伊藤由利子さんが活動するボランティア団体「WAKUWAKUのタネ」が目指すのは、みんなで支え合って子どもを育てる“Co-SODATE”。伊藤さんが“Co-SODATE”にたどりつくまで、そして“Co-SODATE”で目指すものを教えていただきました。



子育ての強い味方は
地域の“ファミサポ”さん

ファミリーサポートセンターは、地域で子育てを助け合う市の会員組織。会員登録後、事務局からの紹介によって事前打ち合わせをし、援助を依頼。信頼関係ができると、会員同士で直接やりとりすることもできます。


伊藤さん夫妻は共働きで、ふたりの子どもは保育園に通っています。夫の浩市さんの仕事は国内外の出張が多く、海外出張の期間は3~4か月になることもしばしば。


「私の両親は神奈川県で暮らしていて、近くに親戚はいませんし、夫が不在の間は基本的に私ひとりで子どもの面倒をみることになります。日々、ひとりで子どもを育てていると、もちろん孤独を感じますし、自分と子どもだけの世界だと、私自身の居場所を感じづらくなってしまう気がしました」


子どもはもちろんかわいいけれど、子どもと自分だけの世界では、気づまりしてしまう――。子育て中に同じ想いを感じる方は少なくないでしょう。また伊藤さんには、子どもの心の成長を考えると、母親以外の大人と接する機会があったほうがいいだろうという想いもあったといいます。そんな伊藤さんが救われたのは、市のサービスである「ファミリーサポートセンター」(ファミサポ)でした。子育ての援助をしたい人と援助を受けたい人がそれぞれ会員になり、地域で子育てを助け合う取り組みです。


「保育園への送迎や一時預かりなどをお願いできます。下の子の出産前後は、上の子の送迎を毎日お願いしました。最初に顔合わせをして、お互いに信頼関係を築いたうえで依頼できるので安心ですし、子どもたちもよくなついています。いざというときに頼れる存在が近くにいてくれることが、私にとっても子どもにとっても本当にありがたいです。いままで3人のファミサポ会員さんに助けていただいて、親戚のような距離感でお付き合いをしています」

みんなで助け合いながら、地域で子どもを育てようという想いは、「WAKUWAKUのタネ」にもつながります。


「宇都宮市は、ソフトとハードの両方で子育て支援が充実しています」。



日々の暮らしのなかで
市の“切れ目のない支援”を実感

「子育てサロン」では、子育てに関する相談・情報提供のほか、各種育児講座や親子で楽しめる遊びなどの紹介を行っています。


宇都宮市は妊産婦への医療費助成期間が日本一長く、こども医療費は18歳まで無料。また、保育園などに子どもを預けていない家庭でも利用できる「子育てサロン」で子育てに関する相談ができるなど、子育てにまつわる市のサポートが充実しています。保育施設の充実にも力を入れており、6年連続(2017~2022年)で年度当初待機児童ゼロを達成しています。

「全国的に待機児童の問題も取り上げられていましたし、長女を出産後、仕事に復帰するにあたっては不安でしたが、無事に保育園に入園させることができました」

という伊藤さんが、“ファミサポ”とあわせて重宝している市のサービスに病児保育事業があります。仕事などの都合で保護者が子どもをみることが難しいときに、病気やけがをした子どもを預かる制度で、宇都宮市の場合はさらに、保育施設などで具合が悪くなった子どもを迎えに行き、連携している医療機関で医師の診察を受け、保護者が迎えにくるまで預かるという送迎サービスをしている施設もあるのが特長です。

「仕事をしていると、急に迎えが必要になったとしても身動きがとれないことがあるので、送迎サービスは本当にありがたいです」

このように結婚から妊娠・出産、子育てまで、それぞれのライフステージで、さまざまなサポートを受けられる“切れ目のない支援”が宇都宮市の魅力です。



子どもたちのワクワクのタネを
みんなで育て、未来へつなげる

「宇都宮市で、子どもたちと、そして地域のみなさんと一緒に、いろいろなワクワクのタネを探していきたいですね」。


首都圏へのアクセスがよく、“切れ目のない”支援に取り組む宇都宮市は、移住先としての人気が高まっています。市への移住相談は年々、増加。幅広い世代から問い合わせがあり、なかでも未就学児をもつ子育て世代が目立つといいます。まさに同世代の伊藤さんは、

「移住しての子育ては不安もあると思いますが、宇都宮市なら大丈夫。私自身、ゆかりのないこのまちで子育てをしていますが、市の支援や『WAKUWAKUのタネ』を通して、“Co-SODATE”を楽しめていますから」

と笑顔でうなずきます。“Co-SODATE”で地域とつながることで自分の居場所を感じられるようになったと同時に、自己肯定感も高まったといいます。

「昨年12月に開催した科学実験教室では、非営利団体の出張託児の方に実験教室内で子どもたちをみていただけたことで、講師を務めることができました。出張託児というかたちではありますが、地域のシニア世代の方にも『WAKUWAKUのタネ』の活動に関わりをもっていただけたことがうれしかったです。現在は、子育て世代が中心となっていますが、今後はさまざまな世代や新たに移住してきた方たちともみんなで支え合い、“Co-SODATE”の輪を広げていけたらと考えています」

「WAKUWAKUのタネ」の活動には、“Co-SODATE”とあわせて、子どもの体験格差をなくしたいという想いがあります。昨年10月からは、大人の見守りのもとで宿題をしたり、食事をしたりしながら子どもたちが安心して過ごせる「宮っこの居場所」での出張科学実験教室も開催しています。

「ワクワクできる体験を通して、自主的に考えたり、行動したりと、子どもが成長する姿を見られるのは、親にとってもうれしいことですし、子どもの未来を広げることにもつながると思います。これからも子どもたちのワクワクのタネをみんなで見つけて、一緒に育てていきたいと思います。子育て世代のみなさん、宇都宮市で一緒に“Co-SODATE”しませんか?」

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